反転した世界情勢の認識 4
1989年12月末に当時の外相は雑誌『瞭望』記者とのインタビューに答えていあmす。
87年12月のINF全廃条約、さらに89年12月の米ソ・マルタ首脳会談をはじめとして依然、軍縮平和への動きが見られます。
米ソ両国の国力の低下によってもたらされた相対的に世界多極化への基本方向は動かないとの見解を表明しています。
しかしその一方で、外相は89年秋以後の東欧の激動によって東西関係に新たな不安定要因が加わったことを指摘することも忘れていません。
さらに目下、「資本主義の勝利、社会主義の敗北」という情勢認識が国際世論の一部に台頭。
いまこそ社会主義国家を平和的に資本主義国家に転化させる「歴史的な好機」であると見なす勢力が現れたともしました。
この外相の見方こそ現在、「平和転化論」と呼ばれているものです。
・・・結論として外相は、全体の趨勢としては緊張緩和の方向にあるものの、資本主義と社会主義の間の闘争は今後いっそう複雑で激しいものになり、いったん処理を誤れば地域的な動乱など不安定な局面を引き起こすとしたのです。
このような国際情勢認識をさらに厳しくする効果をもたらしたのが、1990年2月5日から7日まで開催されたソ連共産党中央委員会総会でした。